茶の間のよこの縁側ってところに座って、ぼんやりととおくのお山を見つめてた。


ずぅ〜とひろがる田んぼの海。


ぽつぽつと木の幹みたいな電信柱が立ってる。


ならんだお山の間に、ゆっくりと夕日が沈んでいく。


夕日は田んぼをあかく染めて、電信柱を一本の影にしながら沈みきっちゃった。


それから少し遅れて、電信柱に小さな灯りがポッと点る。