「真吾、こっちにおいで。婆ちゃんのスイカ冷やしておいたよ。」


茶の間からつながったお庭には、銀色のタライに入ったスイカが水で冷やされていた。


「ねぇねぇパパ。あれなに?」


僕ん家じゃ蛇口からしかお水はでないのに、お爺ちゃん家は見たこともない機械からお水がながれてる。


「あれは井戸水だよ。地面のずっと下から汲み上げるんだ。冷たいから触ってきてごらん。」


「うん。」