私は、ゆっくりと手紙を抱きしめた。
そして、

「ごめんね、今だけは、泣かせて。」

ゆっくりと、こぼれ落ちる涙

嗚咽、

「樹愛してる。」

泣きながら、一人しかいない部屋に

響いた、私の声。