「えっとね、
私、裕也のこと友達としか見れない。
それに私、忘れられない人がいるの。
だから。ごめんなさい。」

断ったら、

「しってる。俺のこと友達としか見てないっていうことも、忘れられない人がいるってことも。
だけど、忘れさせるから、
俺と、付き合ってくれないかな?」






桜が咲く、季節の一ヶ月前の出来事だった。

街には、おひなさまの歌が流れる付きのことだった。

私は、裕也と、

恋人という
関係になった。