「それでは、出欠をとりますね。 ええと、1番は安達くん。」 そんな感じで、ゆっくりペースで進んでいくSHR。 窓際から2列目の1番後ろという、なかなかにいい席を手にした苺花はそっと窓の外に目を向けた。 通学路の桜並木が丁度見えるいいクラス。 あっ、そういえば、隣の席の子は今日欠席なんだ。 男の子かな、女の子かな? 明日来たら、仲良くなれると良いなっ! そんなことを考えているうちに、SHRが終わり、高校2年の1日目が始まった。