「じゃね、苺花、なんかあったら連絡しなさい」
「え?いおちゃん一緒に行かないの?」
「私は、あの子たちと回らないとね、上手く言っておくから。」
そう言って、背中を向けたいおちゃんは、やっぱりかっこよくて美しい。
「ありがとう、いおちゃん!!」
離れていく後ろ姿にそう叫ぶと、
いおちゃんは振り返って笑いながら手を振ってくれた。
「さて!安達くん、どこに行く?」
気を取り直してーというように安達くんの方を見ると、安達くんは、またため息をついた。
「どこでも。お前の行きたいとこでいんじゃないの」
さっきのは、しょーがねーなっていうため息だったみたい。
「ふふ!」
安達くんの金色の髪は、太陽に当たるとやっぱりすごい綺麗で。
つい、苺花にも笑みがこぼれる。
「安達くんの行きたいところ!!」
初めてのデートだもん!安達くんをもっと知りたい!



