ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

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そのあと、みんなで清水寺を一周して、次どこに行くかを相談しようということで、休憩所で座った。


「苺花、アイス買ってくる!」

「あ、私も行くよ」


いおちゃんとアイスを買いに売店に向かうと、そこには見慣れた金髪姿の彼がいた。


「・・・安達くん?」


無言で振り返った安達君は、すっごい不機嫌な顔だったけど、

目が合った瞬間、その表情は、驚いたような表情に変わった。


「お前…」


何かを言いたげに呟くが、いおちゃんをチラッと見て黙り込んだ。


「安達くん、清水寺見に来たの?」


苺花が聞いても安達くんは答えない。


「苺花たちも、いま回り終わってここ来たんだあ!一緒に回ろうよ!」


安達くんの様子を気にすることなく、苺花が言った言葉に、いおちゃんはぎょっとする。


「苺花、私はいいけど、それはみんなが、」


安達くんに遠慮しながらいおちゃんは小さく囁いた。