「「わああ、苺花ちゃん可愛い~~!!」」
「「伊織ちゃんえろーーい!!」」
着付けてもらって、髪型とメイクも施してもらったあと、外に出ると、既に着付けを終えた3人が並んで待っていた。
3人とも原色の着物がよく似合っている。
「えへへ、ありがとう、みんなも可愛い!」
「ちょっと、エロいってなによ…。」
いおちゃんは不服そうだけど、美人って意味だよって言われて納得した様子だった。
「っえ、やば!早柿さんと苺花ちゃん!?似合いすぎ…」
待ち時間に近くのお店を回っていたらしい男の子たちと合流すると、みんなして顔を赤らめた。
「ふふ、お褒め頂き光栄です。」
「あんたたち感謝しなさい!」
「感謝しますありがとうこのご恩は決して忘れません」
なぜか自慢げな女子たちと、それにひれ伏す男子たち。
その様子がおかしくて、苺花たちは笑ってしまった。
道行く人、お店の人、みんなが顔を赤く染める。
もちろん、女の子と男の子たちもみんな。
着物着たら、威力8割増し。
恐るべしいおちゃん…。
そんな目でいおちゃんを見つめると、
考えていることが伝わったのか、いおちゃんは、
「苺花もだから」
と、ほっぺを摘んだ。



