ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

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「苺花ー、お弁当食べよー?」

「…んー。」


理由は分からないけど、安達くんを怒らせてしまった。

あの日から、屋上へ行きたくても、行く勇気がなくて。

また、あのときみたいに拒絶されるのが怖くて踏み出せずにいる。


「最近、元気ないね。屋上にも行ってないみたいだし。」


お弁当を開きながら、ぽつりと言ういおちゃん。


「んー、行きたいんだけどーー…。」


そこまで言って、私は異変に気づく。

バッと顔をあげると、いおちゃんは平然とお弁当を食べていた。


相変わらず、彩りの完璧なお弁当。

見た目だけじゃなくて、味も文句なしなんだよね。


……って、そうじゃなくてっ!!