あー……あとちょっとで触れたのに。 「まさか、女に襲われそうになるとはな。」 ははは、と乾いた笑いで苺花を見下す安達くん。 目力がさっきより強い気がするなー。 睨まれてるなー、怖いなーっ。 きっと、良くない状況なのに、苺花は呑気にそんなことを考える。 「そんなにお望みなら、今からでも襲ってやろうか?」 上から見下ろす安達くんの表情は、太陽が重なってあんまり良くは見えないけど。 少し楽しそうな感じがして、苺花はホっとした。