ヤンキー?なにそれ、美味しいの?


「苺花も、ずっとずっと大好き。
金髪も、喧嘩する姿も、全部大好きだし、
本当は優しいとこもヒーローなとこもほんっとに大好き。

苺花、諦めなくてもいいの…?」


顔を上げて、安達くんを見つめると、安達くんは、「ずりぃなー、」と笑う。

その笑顔は、ほんとに純粋な爽やかなもので、初めて見る笑顔だった。

見とれているうちに、サラサラの金髪が降りてきて、


そっと、口付けを交わす。


「俺の中では、お前が最強だよ。
何にも怖がらねーし、クラスメートまで変えて」

「ええー?苺花喧嘩強くないよ?」

「良いよ、分かんなくて。」


優しく頭に触れられて、苺花は目を閉じる。


「それでも、安達くんは最強だよ」

「お前の中で最強なら、それでいいんだ」


目を開けると、金髪の間から覗く目が優しく細まっていて、苺花は微笑みました。