神原くんは松葉杖を使って立ち上がり、近くまでやってきた。
「うっわ〜、結構ぐろいことなってるけど、安達くらいだと慣れっこなのか?痛くねーの?」
興味津々と言った様子で怪我を眺める神原くんに、安達くんの方が後ずさる。
「いや、普通に痛いけど」
そんなふうに答えた安達くんに、神原くんはにこりと笑った。
「だよな、じゃあ、まだ持っててよかった」
そう笑って、自分の怪我のために保健室から拝借したという消毒を出す。
「いや、俺は…」
後ずさる安達くん。
「座れって、早く治った方がいいだろ?」
いつになく強引な神原くんは、安達くんを座らせて、消毒液を安達くんの傷に思い切りよくかけた。
「いってええええええ!!」
安達くんの叫びに、みんなも笑顔になる。
「待って神原、普通そんなかけないでしょ!?」
「え?だって多い方が良くない?」
「量関係ないよ〜もうほんと男子って適当」
そんな賑やかな教室の中心には安達くんが居て、苺花は嬉しくなりながら、いおちゃんと笑っていた。



