「…え!?苺花ちゃん屋上行く気じゃないよねっ!?」

「本当に、絶対行っちゃダメだよ!!」


数週間前に仲良くなったクラスメートたちに、手を握って強く上下される。


「…そうだね、うん。
こればかりは行かない方がいいよ。」


親友のいおちゃんもそう言う。

みんなの心配そうな表情に、苺花は少し考えてからにこりと笑った。


「分かった!行かないっ!!」


さらさらの金髪、もう1回触りたいなって思ったけど。

うん、それは次会えたときにしようかな。


ふふ、今からちょっと楽しみかもっ!!


みんなは、すごい恐れてるみたいだけど。

苺花にはそんな怖い人に見えなかったんだよね。

きんぱ…安達くんのこと。


噂だけで怖いって思うのもどうかと思うし、
苺花、安達くんに興味湧いちゃったかも!