「…あー、何なんだよほんと」
ふつふつと湧き上がる怒り。
苺花を傷付けたこいつらに対する怒りと共に、もう守ることも出来ないやり場のない怒りも重なって、
固く拳を握りしめる。
その男たちは、怯みながらも威勢を張った。
「な、何ブツブツ言ってんだよ、っ!」
虚ろな目のまま、立ち上がり、
殴られたことでどこかスッキリしたような頭に浮かんだのは、
ーもう、どうでもいいや。
そもそも、喧嘩を辞めていたのはあいつを巻き込みたくなかったからで。
それは、コイツらが、あいつを俺の女と勘違いしたことがきっかけで。
まぁもう、あいつとは関係ねーし、
とりあえずコイツら、腹立つし。
そんなことを考えているうちに、気付けば目の前にいた男たちは、全員傷だらけで地面に倒れていた。
「…だっ、誰だよ、安達透が喧嘩辞めたって言ったやつ…」
「めちゃめちゃ現役…適うわけねえ…」
ボロボロのそいつらは、寝そべったままそんなことを言った。



