ヤンキー?なにそれ、美味しいの?


「苺花ちゃん、体育祭参加するの?」

「…え……?」


これまでに無かった明確な冷たい言葉に、苺花は言葉を失う。


「だって苺花ちゃん、みんなは昼休みも作業してるのに、いっつも居ないし」

「Tシャツだって、意見貰ってないもんね」


いおちゃんに相談に来た時に、苺花だって意見は言っていたし、

苺花を輪に入れないような雰囲気を出していたのにも関わらず、

苺花だけを悪者にするような言葉が突き刺された。


もちろん、納得はいかないんだけど、あまりの衝撃に苺花は、言い返すことも出来ず、その場に立ち尽くす。


「それに、安達と、付き合ってるんでしょ?」


さらに苺花には衝撃的な言葉だった。


「そんな人、信用できないよ。ね?」


絶対に関係ない、安達くんのことで、同意を求めるような女の子の声に、その場にいたクラスメートはざわついた。


安達くんと付き合っているから信用できない、そんな酷いことを言われて、

初めて苺花は言い返そうという気持ちになる。