ヤンキー?なにそれ、美味しいの?


「い、いえいえいえ、文句なんてそんな。」


へらへらーっと引きつった笑みを浮かべて苺花は言う。


「…じゃあさっきの目はなんだっつーんだよ。」


……気のせいでしょうか。

だんだん、金髪くんとの距離が近くなっているような。


近くなってきて、周りのクラスメイトなんて見えないくらいに視界が、彼一色になる。

そしたら、苺花は再びある一点に目を奪われた。


…なんて綺麗な金色。


実は苺花、今初めて。

金髪を見たんです。


ちょっとほら、根本が伸びてプリンみたいになってるやつ。

あーいうのが現実の金髪だよね、とか思ってたから。


彼の綺麗な金髪に少々、感動したと言いますか。