ードン!ドン!
大きな音を立てて、花火大会がスタートした。
「わぁ、綺麗だね〜!!」
「そうだね、大きい」
次々と夜空に浮び上がる、色とりどりの光。
夏にしか見られない、その光景が、
夏特有の暖かい夜が、素敵すぎて苺花は微笑む。
「今年もいおちゃんと来れて嬉しいっ!」
「うん、私も嬉しいよ」
優しく微笑んでくれるいおちゃんに満面の笑みを返すと、頭を撫でてくれた。
「まぁ今年は、安達くんと行くっ!とか言い出すんじゃないかって覚悟はしてたけどね」
器用にトルネードポテトを食べながら言ういおちゃんに、苺花は笑う。



