ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

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…ざわざわしている。

視界に映るのは、いつもと変わらない青い空なのに、今日はどこか賑やかで、落ち着かない。


「…はぁ」


俺は起き上がって、ため息をついた。

球技大会の日。
俺には関係ないんだけど。

あいつが、桜井苺花が話すから、気付けば頭に入ってしまっていた、そんな情報が頭に浮かんだ。


そして、それと同時に、

「出ないなら、見学には来てね!絶対ね!待ってるからね!!」

と、昨日のギリギリまで、言われていた言葉が、あいつの声で再生される。


「…はぁ、だる。」


そんなことを呟くものの、何故か、腰は軽くて。

騒がしくて寝れないついでに、少しくらい覗いてやろうかな、という気が起こった。

屋上から見えるグラウンドには、露店が広がり、学生以外の外部のお客もちらほらと見えた。