「よしっ、苺花お腹空いたから、ちょっとお店見てこようかなっ」
「あ、それなら私も行くよ」
そういう苺花に、私も着いていこうと立ち上がる。
「伊織ちゃーん!次の試合のことなんだけど!」
ちょうどそのタイミングで、本部に勝利報告をしに行っていた女の子が帰ってきて、声を掛けられた。
「あー…」
苺花に目を向けると、にこりと微笑んで返される。
「いおちゃんの分も、買ってくるね!」
「ありがと、次の試合に間に合うようにちゃんと戻ってくるんだよ」
私の言葉に、苺花は、少し口を尖らせて笑った。
「もう、そんなの分かってるよっ!行ってくるね!!」
体育館から出ていった苺花を横目で見守る。
「次の試合、このクラスで。
最初のメンバー相談しようかなって、伊織ちゃん?」
「あー、そうだね。最初はね…」
声を掛けてきた女の子に向きを戻し、
私は次の試合の相談を始めた。



