ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

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「あ〜〜〜疲れたよお〜〜〜」


ふらふらとベンチに座る、私の元へ近寄ってきた苺花は、ぺたりと床に座り込む。


「お疲れ様」


頭を優しく撫でると、苺花は猫のように私の膝に擦り寄った。


「苺花、頑張ったよねええ」


そう言って、膝を机にするように腕を置き、うつ伏せる形をとる。


「うん、ちゃんと活躍してたよ」


試合の結果は見事勝利。

といっても、苺花は点を決めるわけではなかったけど。

とにかく動き回って相手を翻弄するという役目を果たして、相手に気持ちよくゴールを決めさせることは無かった。


私が言うと、チームのメンバーもみんな口を揃えて同意する。


「苺花ちゃん、良い動きだったよ」

「伊織ちゃんは流石のポイントゲッターだったし」


褒めてくれるクラスメイトに、私は、にこりと微笑んだ。


「わあ、嬉しい!頑張った甲斐ありました!」


苺花は、褒められて回復したのか、元気よく立ち上がってはしゃいでいた。