そう、笑った美歌さん。その時の彼女は、とても綺麗だった。

✧*

美歌さんは、

『学校にも生徒会の皆さんにも迷惑かけてしまって、すみませんでした。』

そう、頭を下げて謝って帰っていった。その時の美歌さんは凄く落ち着いていた。

「結愛ちゃん、」

まだお昼ご飯を食べていなかったので食べていた時、ふと、斗真に名前を呼ばれた。

「んー?」

「ありがとうね。」

静かに、静かに。……今、斗真と美歌さんの気持ちは同じなんだろうと、何故か思った。

「何がー?」

私は、分からない振りをして買ってきたパンを一口食べる。そんな私を見て、斗真は私に笑いかけた。