キャァーー!! 女子達の黄色い歓声の中から現れた3人の王子様。 私はグラウンドに設置されたステージの上で1人立たずむ。 ドクン…ドクン── 心臓の音が煩い。 おまけに緊張で手や足まで震えてきた。 「前田」 「那姫」 「なっちゃん先輩」 王子様達はステージの上に上がり私の前に立つと、私の名前を呼んでいた。 その声は静かで、覚悟を決めたような声。 私も覚悟を決めたんだ。