旭がかなこからの支配より解放されたのはスタートの地点に戻ってから。

捜索対象者となっていたせいもあってか、心配されるよりも先に説教を覚悟していた旭だった……が。


「遠山か。1人で勝手に……って、お前……っ! 足どうしたんだ、足!」


怪我をした左膝からはダラダラと血が流れ、膝下を赤く染めていた。

怒られることばかりを考えていた旭は、ここでようやく膝の痛みを感じ始めた。


「大した事なんて……」

「ないわけないだろう!?」


大した怪我ではない事を主張するも、

その先の言葉を分かっていたかのように先生の言葉が先に降りかかる。