「戻っていれば問題はありません。ですがもし第2以降に現れたらその場で引き止めて下さい。
分かっているとは思いますが、1人での行動は危険ですので……お願いします」


その会話を聞く里緒は旭に対して不安を募らせる。こんな夜の森を男だからとはいえ1人で進むとは。

もしかしたら自分を置いて行ったのは、泰一を捜す上で足手まといだったからなのではないか……と。

だとしたら単独行動が出来る分、ナイトウォークもそっちのけで捜す事が出来ると言う訳で。


「先生、早く遠山君見付けて下さい……」


最悪な事を考え、別に意味で怯えだした里緒は必死に先生に訴えた。