翌朝。カーテンから差し込む陽の光を感じながら最初に目を覚ましたのは、旭であったが……

様子がどこかまたおかしい。ゆっくりと起き上がり、まだ眠っている2人の寝顔を眺めてから、

そそくさと身支度をし始めた。しかしいつも気慣れているはずの洋服だと言うのに、

着るのに悪戦苦闘をしているではないか。


「む、難しい……」


ズボンを1枚はくだけでも5分近くはかかっただろう。

やっとはく事が出来たかと思えば、誰かの視線を感じてその方を振り向く。


「……旭? ……もう、朝ぁ?」


けだるそうに奏が目をこすりながら、旭の存在を確認する。

まだ眠そうにぼんやりとした表情の彼は、確実にまだ夢と現実の境目にいた。