明日はきっと晴れるから




頭を下げた私を見て、司書のお姉さんがちょっぴり驚いた後クスクスと笑うから、恥ずかしくなって急いで本棚の奥へと身を隠した。


この図書館は、子供向けの本しかない。


広さは学校の図書室の2倍くらいで、幼児向け絵本から中学生向けの本までがたくさん揃えられている。



本棚の間をゆっくり移動しながら、今日読む本を探していた。


児童向けの本の背表紙を一つ一つ見て、空みたいに綺麗な青色の本に目が止まった。


タイトルは【空色のゆきちゃん】

色に惹かれて、今日はこの本にしようとすぐに決めた。


本棚の上から二段目に向けて手を伸ばす。


あ、届かないよ……。


背伸びをしたけど、その青い背表紙に中指がちょんと触れるだけ。


爪先立ちで精一杯腕を伸ばしても、ぴょんぴょん飛び上がってみても、取れそうで取れない。



小さな体で悪戦苦闘していたら、真後ろから誰かの腕が伸びてきた。


その腕は本棚から青い本を引き抜くと、私の手に持たせてくれた。