明日はきっと晴れるから




「行く」と即答できない私の腕を取り、由希奈ちゃんは少し強引に立ち上がらせる。



「あ、由希奈ちゃん、私……」



教室のドア付近には春町くんと紺野くん、美緒ちゃんの3人がこっちを見て立っていて、春町くんが私を呼んだ。



「菜乃花ちゃん、早くー。

カラオケ屋の安い部屋、埋まっちゃうから急いでー」


「う、うん」



行くか行かないかを迷っていたのに、春町くんに誘われた瞬間、気持ちが行く方に大きく傾いた。


それがどうしてかはわからないけど、胸がドキドキ高鳴っていた。



みんなに合流すると美緒ちゃんが「もう」と言いながら、私の制服に手を伸ばした。


襟元のリボンの紐を緩めて、ブラウスのボタンを2つ外し、スカートのウエスト部分を二段折り返して丈を短くされた。



「菜乃花は制服をきっちり着すぎ。

こうした方が可愛いから。わかった?」


「う、うん。ありがとう……」