明日はきっと晴れるから




私の物語……ではなく、菜乃花が作る物語に興味があった。


この一週間、菜乃花と一緒に本を読み、感想を話す内にハッキリとわかった。

私と菜乃花の感じ方は、やっぱり全然違うということが。



私が第三者的な目線で読むのに対し、菜乃花は主人公の気持ちにどっぷり感情移入して読んでいる。


だからあんなにもキラキラした目をして、周囲にワクワクドキドキが伝わるほど、夢中になれるみたいだ。



私も菜乃花と同じような読み方をしてみたいと思ったけど、無理だった。


一本線を引いた外側から物語を読む癖は、直せそうになかった。



羨ましいほどに本を楽しめる菜乃花が作る物語とは、一体どんな話になるのだろう?

そう思って、ふたりで物語を作ることに賛成してみた。



「どんな物語にしよっか?」

と、菜乃花が聞いてきたので、

「童話みたいな話」

と、答えた。



いきなり本格的な小説を書くなどというのは、私たちには無理だ。

きっと途中で訳が分からなくなって、結末を作る前に終わってしまうことだろう。


そうならないように、短い童話を提案してみた。