「私なんか、いないほうがいいんだよ!
人に迷惑しかかけないし、汚れて醜い存在なの。
結城くんだって、私のこと嫌でしょ?
結城くんが好きだったと言ってくれた元の私に戻りたいけど、もう無理なの。絶対に戻れないの。
私はもう、私じゃない。
宗多菜乃花は消えてなくなったの。
こんな自分は大嫌い!
もう私を辞めたい……えっ⁉︎」
泣きながら喚くように訴えている途中で、結城くんの綺麗な指先が私の顎を強く掴み、強引に顔を横向きにさせられた。
そこには至近距離に彼の整った顔があって……。
唇に柔らかい物が触れて、すぐに離れた。
今のって……。
もしかして……キス?
結城くんは私の体を一旦離すと正面に回り込み、ホームに膝をつけて私の目をじっと覗き込む。
キスされたことの意味を考えることもできないほど驚いている私に、結城くんは静かに語りかけてくれた。


