さっきまで心は青空だったはずなのに、急に暗雲が広がっていく。
大事な話って……悪いことじゃないよね?
お父さんが帰ってきて、私達家族は前の平和な幸せの中に戻れるんでしょ?
お母さん、お父さん、どうしてそんなに苦しそうな顔をして私を見るの?
お母さんに促されて、お父さんの隣の自分の席に座り直した。
お母さんも私の向かいの席に静かに座る。
心の中で不安が膨らみ恐怖さえ感じるけど、お父さんは話し出してしまう。
私達家族の終わりについてを……。
「菜乃花、お父さんは警察の仕事を辞めることになった。
それと、お母さんと離婚することも決めた。お前はお母さんの側にーーーー」
お父さんの話がショックすぎて、私は泣くこともできなかった。
ただ震えながら、話の内容を理解するだけで精一杯だった。
お父さんが警察官の仕事を辞めるのは、少しは予想していたことだからそんなにショックではない。
でも、お母さんと私から離れてしまうことについては少しも考えていなかったから、大きな衝撃を受けていた。


