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春町くんのグループに入れてもらった日から、2週間が経過していた。
朝7時20分。いつもより少し早めに家を出ようとしているのは、今日が日直だから。
もう一人の日直の男子に迷惑かけないように先に日誌を取りに行って、先生に用事を聞いたり、教室内を少しでも綺麗にしておこうと思う。
玄関でローファーに足を通していると、お母さんがエプロン姿でリビングから出てきた。
「菜乃花、お弁当持った? ティッシュとハンカチは?
教科書とノートと、宿題も忘れてない?」
お母さんは心配性。
もう高校生なのにと言いたい時もあるけど、私のためを思って言ってくれるのがわかるから、文句ではなく今日もお礼を言った。
「お母さん、いつもお弁当を作ってくれてありがとう。今日も美味しく食べるね。
忘れ物はないよ。昨日2回確認して、宿題もちゃんと入ってる」
私が笑顔でそう言うと、お母さんは安心したように微笑んだ。
そんなやり取りをしていると、お父さんも玄関にやって来る。


