結城くんはゆっくりと、私の心に浸透するように話してくれる。
その言葉の一つ一つが私の中の罪悪感の塊を、ゆっくりと溶かしていった。
亡くなった男性と、残された奥さんと赤ちゃんは、本当に可哀想。
でも、私は私。
私がごめんなさいって言うのは、違うのかな……。
結城くんがそう言うなら、そうなのかも……。
悲しみは消えないけれど、罪悪感から解放されて、心が少し軽くなった気がする。
結城くんの言葉は確実に、私を元気づけてくれた。
私のことを『嫌じゃない』『いつでも味方だよ』って言ってくれたことも、嬉しい。
優しく包んでくれるこの腕も温かくて……あれ? 腕?
心が落ち着いてくると、恥ずかしさが急浮上してしまう。
私、結城くんに抱きしめられているんだ……。
そのことに意識の大半が集中して、顔がトマトより赤くなった。
「ゆ、結城くん……」
「なに?」
「あのね……えっと……腕を……」
「腕? あっ」
結城くんがパッと手を離し、半歩下がって私から離れた。
「ごめん。つい……」
「ううん、あの、気にしないで……」


