春町くんと紺野くんのやり取りを見ながら、私は制服の胸元をギュッと握りしめていた。
『これで一人ぼっちじゃなくなるよ……よかったね……』
春町くんが言ったその言葉に、心がじんわり温かくなる。
そっか……。
これは春町くんの優しさなんだね。
このクラスで私が孤立しそうだと思って、気を遣って仲間に引き入れてくれたみたい……。
春町くんを見つめていると、紺野くんと話している彼がふいに私を見た。
目が合うと恥ずかしくて、真っ赤な顔で俯いた。
明るい茶髪でピアスをして、制服を着崩している春町くん。
校則違反をしているし、派手な見た目の人は苦手だと思っていたけど、こんなに優しい人だなんて知らなかった……。
このグループに馴染めるように頑張ってみようかな。
一人ぼっちより、その方がずっといいよね……。


