作る分量は2人分。
お父さんのお茶碗や箸を出す必要がないのが、とても悲しい。
お父さん、ちゃんとご飯食べているのかな……。
いつ帰ってきてくれるのかな……ーー。
翌日の早朝、夢にうなされて目を覚ました。
とっても怖い夢だった。
ドロドロとした暗闇の中で、私は何か得体の知れないものに追いかけられていて。
逃げようとしているのに、思うように足を動かせなくて焦るばかり。
泣きながら「ごめんなさい!」と叫んで、もがくように必死に逃げていた……。
ベッドサイドの時計を見ると、午前4時25分。
起きるには早い時間だけど、もう一度眠ることはできなそう。
嫌な夢のせいで汗をびっしょりとかいてしまったので、着替えをして、洗面所で顔を洗って、リビングに入った。
家の中はシーンと静まり返っている。
お母さんは自分の部屋で、まだ寝ているみたい。
良かった……。
ここの所、全然眠れていないみたいで、心配だったから……。


