お母さんがインターホンカメラを確認して、応対することなく、私の座るソファの隣に腰を下ろした。
「また、マスコミなの……?」
恐る恐る聞くと、お母さんは悲しそうに頷いた。
「ごめんね、菜乃花。
時間が経てば、こういうのも収まると思うから……もうしばらく我慢してね……。
お父さんは警察官だから……。警察が何かをやってしまうと、世間の風当たりは一般の人より強くなってしまうものなの。
国民を守る立場なのに、何をやってるんだって……」
お母さんは私に説明しながら、唇を震わせていた。
お母さんのせいじゃないのに、いつも私に謝ってばかり。
そうさせているのは、私が落ち込んでばかりで、しっかりしていないせいだって分かってる。
お母さんに申し訳ない気持ちになり、無理やり笑顔を作って立ち上がった。
「もう、こんな時間。
お母さん、お腹すいたでしょう?
私が何か作るね」
「お母さんが作るから、菜乃花は無理しないで座ってなさい」
「じゃあ、一緒に作ろう?
何かしていないと、落ち着かないんだもん……」


