髪を黒くしてメイクをやめ、放課後に遊び歩くこともしなくなってからは、両親とは良好な関係に戻っている。
校則違反し続けたことを謝って元の私に戻ると言ったら、ふたりともホッとした顔をして、嬉しそうに笑ってくれた。
お父さん、お母さん、心配かけてごめんね。
もう自分を見失ったりしないよ。
私らしい私でいることが大切だって、結城くんが教えてくれたから……。
警察署に仕事に行くお父さんを、玄関で見送った2時間後。
私も出掛ける支度を済ませて、洗面台の鏡で自分の姿を点検していた。
膝下丈の花柄ワンピースに、白い半袖ボレロを羽織った格好。
メイクはしていないけど、ピンクのリップクリームだけ唇に薄く塗った。
黒髪はハーフアップにして、水色のシュシュで結んである。
変じゃないかな……?
私らしく控え目にオシャレをしたつもりだけど、結城くんはどう思うかな……。


