違和感ありまくりの自分の顔に驚いていると、佐々川さんが椅子をガタンと鳴らして立ち上がった。
「やっば‼︎ 何コレ!
宗多さんて、化けるタイプだったの?」
「あたしも見たいー!」
私の後ろ側にいた小村さんが、私の肩を掴んで顔を覗き込んでくる。
「わっ、ヤバかわ! 私好みかも!
あとは髪型変えれば、いい感じになりそう!」
私はメイクした顔が自分らしくなくて変に思えたけど、佐々川さん達には好評価。
急に張り切り出した彼女たちは私の髪をハーフアップにしてシュシュで結び、
春町くんが施したメイクの上に更にチークやラメを重ねてパワーアップさせていく。
しばらくいじって、どうやら完成したらしい私を囲み、ふたりははしゃいでいた。
「いいじゃん。これなら一緒に歩いても恥ずかしくないよ」
「うんうん。かわいいー!
菜乃花、これからよろしくね。いっぱい遊ぼ?」
あれ……。呼び方が『宗多さん』から『菜乃花』に変わっている……。
『これからよろしくね』って……もしかして私を、春町くんや佐々川さんたちの目立つグループに入れてくれるってこと……?


