明日はきっと晴れるから




紺野くんだけは話題に興味なさそうにスマホゲームに意識を戻していたけど、春町くん達3人はケタケタ笑って楽しそうだった。


私は……みんながどうして笑っているのか、全く理解できずにいた。



今まで読んだ恋愛小説の中では、主人公の女の子が一生懸命に恋をして、頑張った結果に好きな人とのファーストキスが待っていた。


恋が実った喜びを本の中の女の子と一緒に味わいながら、素敵だなって憧れた。


私の中のキスのイメージは、それしかない。

好きな人と想いが通じあった時に、初めてするものだって……。



キス友という言葉が存在すること自体が信じられなかった。


好きじゃないのに、遊びでキスするの?

春町くんたちにとってそれが、普通のことなの?


ただただ驚くばかりの私に、美緒ちゃんと由希奈ちゃんも近寄ってきて、春町くんと3人に囲まれた。


さっきまで笑っていた春町くんだけど、今はちょっと困った顔をして私に言う。