「はい、握手で仲直り。
今日の帰りにミスドに寄ってこ?
ひとり2個まで俺のおごり。
だから、ね? 女の子同士、仲良くしてね」
その言葉に由希奈ちゃんだけは喜んでいた。
「楽人のおごり? ヤッター!
あたしね、エンゼルショコラとダブルチョコがいいー。
あ、やっぱり、ポンデショコラにしようかな〜」
美緒ちゃんは舌打ちして呆れた目をしていたけど、それは私に向けたものではなく、春町くんに対して。
私は……ニコニコしている春町くんを見ながら、疑問を感じずにいられなかった。
私達3人が喧嘩していると思って仲介に入ってくれたのはありがたいけど、その理由は聞いてくれないんだね……。
今まで春町くんのことを優しい人だと思っていたけど、どうなんだろう。
これって、優しいって言うのかな……。
放課後になった。
私はまだ、迷いの中。
美緒ちゃんや由希奈ちゃんの言う通りにして、このまま春町くんのグループに残るのか、
それとも一人ぼっちになることを覚悟して、元の私に戻るのか……結論が出せずにいた。


