明日はきっと晴れるから




なんとか二回目のカラーリングの話をかわそうとしたのだけど、それがふたりを不機嫌にさせてしまった。


美緒ちゃんは呆れた目で私を見ていて、由希奈ちゃんは文句を言ってくる。



「人がせっかく可愛くなるように協力してあげてんのに、なんで断るの?

この前だってアイラインはもっと太めに入れなよって教えたのに、やらないし。

てか、だんだんメイクが薄くなってきてない?

うちらと一緒にいるなら、もっと可愛くしてよ。
そんなんじゃ恥ずかしくて、一緒に歩けないじゃん!」



「由希奈、やめなよ。声デカイから」


「だってぇ、美緒はムカつかないの?」



由希奈ちゃんにまくし立てられて、私は泣きそうになっていた。


昼休みの教室内には、私たち以外にもクラスメイトが大勢いる。


「なに?」

「喧嘩じゃない? こわー」


そんなひそひそ声が耳に届くのも、辛い。


さっき私を助けてくれた美緒ちゃんに縋る視線を向けたけど、今度は助けてくれないみたい。


冷めた目で私を見て、こう言われてしまった。



「菜乃花、もしかしてうちらと一緒にいるのヤダ? 苦痛?

そう思ってんなら、無理してうちらに合わせなくていいから。

もとのダサ子に戻ればいいじゃん。
後は知らないし、バイバイになるけどね」