「4800円だけど、一回使っちゃったから4500円でいいよ」
「うん……えっ? 4500円⁉︎」
てっきりタダでくれると思っていたので、驚いた。
だってさっき、『これあげるね』って言われたから……。
でも、タダと考えてしまった私も悪いかも。
ファンデーションは消費物だから、本のように借りて返すわけにいかないし。
4500円……どうしよう、高いよ。
私はメイク道具にこだわりなんてないから、なるべく安いものを選んでいた。
100円ショップで口紅を買った時もある。
由希奈ちゃんは私と違ってオシャレだから、こんなに高い化粧品を使っているんだね。
困ったな。どうしよう。
受け取っちゃったけど、お小遣いじゃ足りないよ。
また貯金を崩さないといけなくなっちゃう……。
すごく困っていたら、美緒ちゃんが私の手からファンデーションを取り上げて、由希奈ちゃんの手の中に戻した。
「由希奈、それ、反則。自分がいらないからって押し付けるのはダメだから。
菜乃花は友達だって、わかってる?」
「ん〜……わかってるよ。ごめんね、美緒。
菜乃花も、ごめん」
「え? う、うん」


