結婚した私たちは、何度も相談しこの町で 暮らしていくと決めた。 翌日、そのことを町長と町の人たちに伝えると とても喜んでくれた。 すると、「君たち二人の部屋を用意してあるんだが、 そっちに移るか?」 町長が、二人に聞いた。 私が聖を見るのと同時に、 「ああ。そっちに移るよ。」 と、言った聖。 「これから、新しい生活が始まるんだな…」 聖がそう呟いた。 (たとえ、何があっても 聖がいれば安心できる…) 私はそんなことを考えながら、 用意してくれた部屋に向かった。