「んっ、」
目を覚ますと、そこは案の定渚の部屋で。
ああやっぱりな、と思った。
一旦起きたことを伝えに行こうと、寝室を出てリビングに向かう。
「渚」
「ん?あ、莉茉。大丈夫か?」
呼んだ途端、私の元へ来ようとするのを、「もう大丈夫」と言って止めた。
「ごめんね、迷惑かけて」
「気にすんなよ。疲れが溜まってたんだろ」
「そうだね。じゃあ私帰るね。本当にありがとう」
「ん。じゃあ送ってく」
「いいよ、もう元気になったし」
「今日ぐらいは甘えとけって」
たぶん今日は渚も引かないだろう。
だから、家を知られるのは不服だったけれど送ってもらうことにした。
「住所どこ?」
「えっと、――――」
それから車は静かに進みだした。


