なぜなら、その内容がとても信じられるものではなかったからで。
メールには、〈莉茉の体調が悪化したらダメだから助っ人呼んでおいたからね!我慢しちゃだめだからね。私は健人くんといるから大丈夫だよ〉と書かれていた。
私はそのメールを見たまま口をあんぐりと開けて暫く放心状態だった。
ありがたいことだけど、助っ人がよりによって渚だなんて……。
「大丈夫か?」
「……へっ?」
呼びかけられた言葉に驚いた私は、思わず変な声を上げてしまった。
それよりも、、、この状況。どうしたらいいものか。
必死に解決策を考えているときに、渚がまた声を掛けてきた。
「なあ、ここチェックアウト何時まで?」
「えっと、たぶん一時だったかな」
そう言って時計を確認するともう時間はそんなに残っていなくて。
私は慌てて帰り支度を始めた。
もちろん、朱里の荷物はもうとっくに無くなっていたので、帰りはバラバラで帰ることになるだろう。
身支度を終えて部屋に戻ると、目の前にいきなりコンビニの袋が差し出された。
「それ食べろ。今日はもうチェックアウトしたらすぐ帰るぞ」
そう言って渚は私の目を見つめてきた。
それが気まずくて慌てて目を逸らして、目線を渡された袋の中を覗くと。
入っていたのは私の大好物のクロワッサンとミルクティー、風邪薬だった。


