次の日、まだ少し重い身体を起こして寝室から出ると、もう時間はお昼だった。
………最悪だ。
せっかくの旅行なのにろくに観光も出来ていない。出来たことといえば、料理を食べまくったくらいだ。
朱里が居ないと部屋の中を探していると、広縁にある椅子に座っている人影が見えた。
広縁は景色がいいので、部屋の中で時間を潰すにはもってこの場所だろう。
悪いな、と思ってその人影に近づくと。
「………朱里、じゃない……」
今にも不安で消え入りそうな声が私の口から漏れた。
「体調どう?」
な、んで………。
「なんでいるの……?」
「お前の友達に呼ばれたんだよ」
朱里が?そんなまさか。
私の気持ちを知っててこんなことするなんて絶対におかしい。
「そんなに気になるんだったらその友達に聞いてみろよ」
コクっと頷いて、私は朱里に連絡しようとテーブルの上に置いてあった携帯を開いた。
するとすでに朱里から連絡が入っており、っその内容を見て、わたしは目を見開いた。


