「わ、ほんとに何もないね……」


「都会から少し離れただけなのにね~」


「まあとりあえずお茶とか買ってすぐ出ようか」


「そうだね」


なんていう会話をしながら私たちは設置されている自動販売機まで歩いていた。


このサービスエリアは本当に何もなくて、あるとすれば小さな売店とお手洗いくらいだ。


それはもうサービスエリアなんて言えないくらいで。


でも周りは自然に囲まれていたため、空気がとても綺麗だった。


車を止めている場所から少し歩いて、自動販売機のところまで行けば。


「うそっ!」

「えっ!」


と私たちの口から思わず驚きの声が出た。


それはなぜかというと。


「こんな何もないところなのに品揃え凄くない!?」


「何でお菓子とかの自動販売機があるの!?」


そういうことだ。


さほど人が寄らないであろうこのサービスエリアには似つかわしくない自動販売機が並んでいたのだ。