「電話かけるね」
「ああ」
そう言った割には番号を押す手は震えていて。
時間がかかりながらも番号を押し終え、携帯を耳に当てて待つ。
その間、震えは段々と激しくなって。
怯えながら相手が出るのを待っていると、渚が手を握ってきて、「大丈夫」と口パクで言ってくれた。
そのおかげで少し落ち着くとこができた。
それからすぐに、「はい、もしもし」と電話の向こうから声が聞こえて。
「あの……莉茉、です」
と答えると。
「えっ、莉茉?あの、中学の?」
と向こうも相当驚いた感じで返ってきた。
「うん……」
「ひ、さしぶりだね」
「久しぶり……。」
「どうしたの?何かあった?」
「あのね、私沙也加にどうしても謝らないといけないの!!」


