泣きじゃくってもうほとんどなにを言ってるか分からない状態だった。
「莉茉は謝る必要ねぇよ。俺が悪いんだから。
今考えるともっと他にいい方法がいくらでもあったし」
そう渚は私の頭を撫でながら言った。
その優しい手つきに、もっと涙が溢れ出る。
その涙をおしぼりで拭いながらあの頃のことを思い返す。
渚が言う相馬とは、私と中学時代に仲のよかった友達の相馬沙也加のことで。
あの事件から私は沙也加を避けていた。
卒業まで必要最低限のことしか話さなくなり、高校も別だったからそれ以来話していない。
そこで、ある疑問が出てきた。
「…渚、何で沙也加だったの?」
他に私と仲のいい子なら何人もいたはずだ。
その質問にすかさず渚が答える。
「あの時莉茉に聞かれずに相談できる人っていったら席が近くて授業中に話ができるあいつだったんだよ」
なるほど。
少し納得した私はもう一つ質問をした。


