「あっつ」 と独りごとを言いながら足を速める。 会社から駅まではそれほど遠くなくて。 駅前に着く前に渚に連絡を入れようとしたら。 先に連絡が入っていて。 もう渚は着いているらしい。 そのメールにもうすぐで着く、と連絡を返して。 私は歩くスピードを更に速めた。 約束のお店が近づくに連れて、緊張が増していく。 でも、私は負けないって決めたから。 そう心に何度も言い聞かせていると、ようやくお店が見えてきた。