「よかった……」
そう言ってニコッと笑う渚に少しドキッとしたけれど。
それは渚がイケメンだからだ、と思い込ませた。
それからはお互いのケータイ番号を交換して。
そのあとはもう、何事もなかったかのようにそれぞれの会社の説明を始めた。
――約十分後
「ハアッハアッ、すみません。遅れました。担当させていただきます、三宅です。」
「こちらこそお忙しい中すみません。佐原です。あと、今日酒田が来れなくなったという連絡はいっていたでしょうか?」
「ああ、それならしっかりと承ってます」
「よかった」
そう言って入ってきたのは三宅さんで。
本当に急いで来たようだった。
やることが終わった私は、二人にお茶を用意して。
「ありがとう」と言ってくれた二人に微笑んだ。
「では、始めましょうか」
「はい」
「神崎、ありがとな」
「いえ、それでは失礼します」
そう言って、私は部屋を出た。


